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2003年8月15日(金) マジュロ(滞在七日目)

今朝は今までで最高に天気悪い...たまに雨降ってるし。まぁ一時的なものかもしれないけど、アルノは無理だな。
昨日の朝はちょっと風邪っぽかったけど、すっかり良くなってら。 ってな感じで、準備して、小雨の振る中スーパーへ。今日はサンドイッチ+ドーナツ+ジュースを買ってショップ到着。

もう今日ぐらいになると、おなじみのメンバーばっかり。マンティー号でガイドは今日も吉居さん。

器材の準備をしていると「マクロ大好きX2」さんの奥さんのレギのエキゾーストティのカバーが壊れて無くなっていて、さぁ大変。ガイドのShinbo-に聞いてもショップに替えは無し。
さあDIYの開始です。「ぴぃ」の小物入れには黒いビニールテープ、早速提供しました。やっぱ補修にはビニテだね、裂けたインフレーターホースの修理やちょっとした遮光や保護など使い道は色々。
掃いたエアーが横に逃げるように上手いことグルグル巻いて完成したみたいです。それも遠目から見ると最初からそうであったかの如く...黒だし...。

さて今日はマクロ&ハゼ三昧ということで、 ガイドの吉居さんもGumpさんもカメラはマクロ設定。あっそうそう、ガイドの吉居さんカメラ持って自分も撮影しながらガイドします。よくこういうスタイルはちょっと...とかおっしゃる方も居るかもしれないですが、ダイビング雑誌などでもマーシャルの海を紹介されてるカメラマンでもあります。逆にどこをどんな風に撮っているか観察できてラッキー!です。ちゃんと水中で撮り方のアドバイスをしてたりしますし、真似することも重要かと...大変勉強なりました!!
1本目はどこに行こうかいろいろ候補があった中で、環礁の中の高くなっている部分にポイントがあるということでクレーターへ。2本目は潮の止まる時間を見計らってゴビーサンドデューンでハゼ三昧の予定で出港。


ダイブNo:117 ポイント名:クレーター
潜水開始:10:01 潜水終了:10:50 潜水時間:49分 最大深度:23.8m 平均深度:10.0m
気温:27℃ 水温:29℃ 天候:曇り時々晴れ 透明度:10〜m

ボートで40分ぐらいNo4の島の沖合いでしょうか。 環礁なので環になっている島の内側と外側にしかポイントが無いと思ってたら、航海用の鉄塔が建ってる浅瀬がポイントみたいです。

ブリーフィングで「潜水時間50分、バディダイビングでじっくりハゼを狙いましょう。ソーセージは持ってますか?」って感じで、餌付け、ブッブーッ。シグナルフロート(ソーセージ)ですね、やはり皆さんちゃんとお持ちのようで。
バディ無しの「ぴぃ」は吉居さん指名で「景色派midoriさん」と組むことに。御夫婦参加の「マクロ大好きさん」と「Gumpさん」は当然のように『いつもバディいっしょだもんなー』とぼやいたのには納得。一応自由に散策という事でしたが、基本的に吉居さんに付いていくことで決定。迷子になりたくないしねっ。

さてどんより曇った中エントリーすると白い砂地に珍しくゴロタが多い。サンゴの根が少なくっていつもとはちょっと様子が違う感じ。

マクロ、マクロ、と言う事で早速ハゼ探し。最初に見つけたのはこれ、でも何ハゼでしょう?
シノビハゼ?体長は5センチぐらい。いきなりわからないハゼ登場。

次はハゼではなく、クチナガイシヨウジ。3匹ぐらい固まって移動してました。
岩場をじっくり探していると、体長2センチぐらいのハゼが。マクロレンズに替えて撮影。

普通ベニハゼは体が赤くても点々が付いてたり、斑になってたりするけど、 透き通った赤一色です。

これはベニハゼ属の1種で、学名はTrimma benjamini。英名はリング・アイって言うそうです。もちろん日本には居ないハゼみたいです。
サンゴが全く無いかと言うと、ちゃんとあります。ちっちゃいフタスジリュウキュウスズメダイが群れていて可愛かったです。
マクロ系も探すのが飽きてきたので、ちょっと深めを散策しているとハナビラクマノミが!

それもイソギンチャクはお食事中でキンチャク状態。綺麗なピンクのイソギンチャクに同色のハナビラクマノミ

決してイソギンチャクを触って丸めたのではありません。

ログ付けのときに「まるちゃん」がハナビラクマノミ居ましたよねという話が出て、結果「ぴぃ」「まるちゃん」「吉居さん」の3人しか見てなかったことが発覚。よほど皆さんマクロモードになっていたのですね....。
浅場に戻ってくるとフウライチョウチョウウオのペア発見。今回写真撮ってないなぁ...と思いすかさず撮っておきました。
ん〜何ハゼでしょうダテハゼの仲間ではあるけど、目の部分のラインがどれとも判断付かないし...難しい。
これは最初ヤノダテハゼかな?と思って撮ってたら尾鰭が違ってた。ヒメダテハゼかな。
これぐらいハッキリしてると判り易い。ダンダラダテハゼ

ヤノダテハゼも居るのに撮ろうとして構えると直ぐに居なくなる〜くやしい!
ちょっと濁ってて朱色がハッキリしないけど、これはクビアカハゼ
つづいてこれはサンカクハゼかな?結構探すとハゼだけでも色々いるもんだ。
さっぱり判らなかったけど、調べたらジュウモンジサラサハゼだそうです。

尾鰭のところにピンクの点が付いてるけど、拡大してよく見ないとわからない...。
さて予定の50分が近づいてきたので、最後は綺麗な絵を撮って上がろうということで、サンゴ+チビチビデバスズメダイの群れ。
エキジットして次のポイント「ゴビーサンドデューン」へ向かうことに。ポイント的にはアクアリュームのあるカロリンパスにあるので流れると入れない。というか移動が大変になるってことかな?潮が止まる頃合を見て行くということで、ランチは2本目が終わってからにして休息しながら移動。

天気はまだうす曇。途中No2の島で、圭子さんチームのボート(メンバーは殆どピナクルのショップツアー?)から一名「ゴビーサンドデューン」に入りたいということで途中参加。


ダイブNo:118 ポイント名:ゴビーサンドデューン
潜水開始:11:56 潜水終了:12:45 潜水時間:49分 最大深度:17.9m 平均深度:14.3m
気温:28℃ 水温:29℃ 天候:曇り時々晴れ 透明度:15〜m

さてゴビー・サンド・デューンに到着。みなさん「デューン」と聞くと映画「Dune〜砂の惑星」を連想するみたいで、自分もこの映画好きです。
監督デビッド・リンチでカイル・マクラクラン主演。この組み合わせは、後のTVシリーズ「ツイン・ピークス」で大ヒットした組み合わせで...と映画談義は止めておいて。

ゴビー(Goby)は「ハゼ」、サンド・デューン(Sand dune)は「砂丘」なので「ハゼ砂丘」のポイントですね。
ここには「ヤシャハゼ」 が3箇所に居るということで、スレートに場所を書いてもらってみんなで探すことに。

我々が入った後にShinbo-チームが入るという無線があり、みんなで「見つけて十分楽しんだらトンボで均しましょう〜」ということになっていたとか、いないとか...。

エントリー場所はピンポイントで入る為、先にガイドの吉居さんがポイント探しにエントリー。ちょっと流れているので、場所が確定したら皆で続々とエントリー。

エントリーすると広い砂場が水底に広がっていました。

さて皆でヤシャハゼを捜索しながらハゼ三昧開始です。

「ぴぃ」が最初にまともに撮れたのはこのクビアカハゼと思ってたら、どうも赤いスジが細い。
調べたら学名Amblyeleotris fasciata、英名レッドバンデッドシュリンプゴビーです。

砂地のイソギンチャクに超可愛いクマノミ発見。

マーシャル固有のスリーバンデッドアネモネフィッシュの幼魚

幼魚3固体だけいました。

あっハゼだ、と思ったらエソでした。明らかにハゼの目とは違うしね...。
あっヤノダテハゼだっ!とおもって近づくと綺麗な尾鰭も確認できないまま、巣穴に逃げ込まれる。

何度繰り返したでしょう〜う〜まともに撮れない。

途中Shinbo-チームにも遭遇。おおっShinbo-チーム手が届きそうな範囲にまとまって集団行動で何か見せてる〜。
かたや我々吉居チームは...み〜んなバラバラ。全員見える範囲に入るけど、個々に撮影に夢中になってる人、ぷかーっと気持ちよさそうに浮いて見守ってくれてる人、砂地でゴロゴロ寝転んでいる人(まるちゃん!?)などなど個性たっぷり〜。
んー探しても探してもヤシャハゼは居ない...。

砂地のハズレのほうにはチンアナゴアキアナゴの凄い群れ。近づくと引っ込んでしまうしじっとしてても中々出てこない。
もう半ばあきらめ気味。最後にレッドバンデッドシュリンプゴビーをもう一度撮って終わり。
エキジットして確認したらやっぱり誰もヤシャハゼ見てないそうで。確かに巣穴らしきものもあまり無く、埋まってしまってたみたいですね。
でも見たかった〜ヤシャハゼ

予定ではこんな綺麗なのが居るはずだったのに残念。

(写真は2001/9/23串本:ポイント備前で撮ったベストショット)


ダイブNo:119 ポイント名:アネモネ
潜水開始:15:54 潜水終了:16:51 潜水時間:57分 最大深度:15.5m 平均深度:8.2m
気温:31℃ 水温:29℃ 天候:晴れ 透明度:10〜m

2本目も終わり、一度港に戻り部屋に帰ってシャワーを浴びて、またショップに戻って3本目の準備。
3本目のガイドはマーシャル 育ちのウォルシー。彼は日本語勉強中でよく動き、ゲスト思いで中々好感が持てます。

ポイントは「アネモネ」に行くことに、アネモネは11日に一度潜っている飛行機が沈んでいるポイント。2回目だけど楽しいしスリーバンデッドの撮影のリベンジにもってこい。

器材のセットアップを済ませ、ポイントまでは約30分ぐらい。そろそろインリーフのポイントも行き慣れてきたので、島を見てポイントが判るようになってきた。ウォルシーに「あれがアネモネ?」って聞いたら「そうだよ、あれね」って感じ(会話は英語でしたが...)で当たってました。

天気はお昼から回復して、雲は少なく結構いい天気。こりゃいけるぞーって感じでエントリー。

前回と同じように白い砂地のサンゴ根を回って行くのだろうと予測して、極力ウォルシーについて先陣を切って移動。

今回ほとんどまともに撮ってなかったダスキーアネモネフィッシュ。最初はフワフワと中層を泳いでいるのに近づくと直ぐにイソギンチャクの中に逃げ込んで顔だけ出して外には出てきてくれませんでした。

マーシャルではこのダスキーを始めオレンジフィンハナビラ、そしてスリーバンデッドの4種類のクマノミが観察できました。
ほどなく飛行機(DC−3)のある場所へきました。

中が濁る前に最初に中に入って行き、今回はコクピット付近を撮ってきました。ただドアが中途半端に外れていて覗くだけですが。
飛行機の入り口の付近には大きなサンゴの根があって、飛行機から出てきたらあまりにもデバスズメダイが綺麗だったのでちょっと撮影。
御覧のように海面はなだらかで、なかなか天気が良いです。
飛行機の左翼のエンジンには、なかなかいいポジションに珊瑚が生えてます。もうちょっと撮影ポジションを替えると構図的にも良くなったかな?
さて今回の目玉。スリーバンデッドアネモネフィッシュの撮影のリベンジ!

一度来てるので遠目からどの根かは判ったので、速攻一番乗りで場所キープ!
もう満足いくまで撮り捲りました。

気付くと他のメンバーも隣の根の近くに集まりつつあったので、ビデオを構えた「Gump+1」さん(Gumpさんの奥様)に教えてあげて移動。
マーシャルの海では割と珍しいムチカラマツがあったのでじっくり調査。ムチカラマツエビ、ビシャモンエビとかいないかなぁ...と探していたのがこのオオガラスハゼ

マクロレンズを装着して撮影。結構いい感じにピンが取れたけどちょっと露出オーバー。
こちらのサンゴ根はソラスズメダイスカシテンジクダイがとっても綺麗でした。
移動中、水深10mぐらいの結構浅いところを移動してるのにカスミアジが2匹通り過ぎていきました。
ここもソラスズメダイスカシテンジクダイが綺麗で、太陽と一緒に入れたかったけど、ワイコンの限界。もっと寄って撮りたいよぉ。
ウォルシーが教えてくれたネッタイミノカサゴ。奥の方に隠れてたので、ちょっとツンツン棒でつついて引っ張り出しました(ちょっとだけね)。
サンゴの根の根元には決まって、このちっちゃいミズタマハゼが沢山居ます。

なんか警戒心が無いというか...なんというか...近づくとだんだん固まってくだけで逃げる気配が無い....。
久しぶりにタカラガイ発見。空っぽだと思ったら中は入ってそうでした。
まっまずい。またハウジングが曇ってきた〜。どうも浅場で水温が高い場所でストロボ撮影をし続けていると、内蔵ストロボの発熱で曇ってしまう。(外付けのストロボは内蔵ストロボの発光に同調するので、外付けと言えども止められない)

ダスキーアネモネフィッシュをしっかり撮りたかったのになぁ...。
こういう風景も曇ってなければ....。
う〜これが今日の最大の後悔オドリハゼが居て、やっと思いで今回初撮影成功か!というところでハウジング曇ってます意気消沈

そんななかで唯一使えそうなのが、穴に逃げ込んだ後の頭上の白い部分の写真...トホホ。

一応また出てくるかなぁと思いつつ、近くに居たGumpさんにスレートに書いて教えてあげて現場を去りました..シクシク。

たぁーぷり一時間近く 遊んでエキジット。


港に戻ると、「Gumpさん」「マクロ大好きさん」の両御夫婦は、今日でダイビング終了。窒素抜きを兼ねて明日はランドツアーに出かけるということで器材の御片づけ。
ログ付けはガイドの吉居さんの用事があるとのことで、18時45分から我々メンバーだけでログ付けを行うことに。吉居さん曰く「自立したダイバー(自己判断で活動?)と、自立したガイド(勿論自分も撮影に没頭?)で、自分の今日見たいポイントに入れてとっても楽しい!ログ付けも自立してやってくれるし」とのことで...なんとなく納得。

ショップには18時過ぎに到着。何故こんなに早く行ったかというと、とあるお土産を持っていったからである。
そのお土産とは、今日のボートでの吉居さんとの会話の中で「(映画の)XXX見ましたか?」という話。たぶん見てないだろうとノートパソコンに入れて持ってきてたので「Windows系のパソコンあったら見せましょうか?」って感じで、ショップのパソコンに入れて見せてあげることに。直接LANで繋いで送るのは無理そうだったので、読めるメディアを確認したらPCMCIAスロットが付いてる。ノートパソコンから1GBのCFにファイルをコピーしてPCMCIAアダプタをつけて、パソコンに入れてまたコピー。そうこうしてると吉居さんはお出かけ...コピーが終わったので試しに再生し始めたら、その後ずーっと剛さんが最後まで見てた。

18時半を過ぎると続々と今日のメンバーが集まり始め、ログ付け。いつも通り、なんとなく1本目、2本目、3本目と進んで...途中吉居さんも帰ってきて、サインを頂いて時間を見るとなんと20時半。な、なんと1時間45分もログ付けをしてたのであった。ん〜いったい何を話してるとこんなに時間が経つのだろう?でも時間も忘れてダイビング話に花を咲かせていたのは確かです。
さて、明日は最終ダイブ。 そろそろ残っている食材も片付けないといけないので、夕飯は残りの食材を処分...でも処分しきれず。


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