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2004年4月29日(木) マジュロ(滞在二日目)

 さてさて今日からダイビングです。朝8時半にショップ集合なので、ダイビング機材一式とカメラと申し込み書類を持って先ずは8時半頃ショップへ。機材は機材庫へ運びショップの2階へ上がると、昨日到着した4名が「マーシャル・サンゴ・スペシャリティー・コース」 を受講していました。

  自分は昨年受講済みなので今回は免除。このコースはマーシャルズ・ダイブ・アドベンチャーズのオリジナルコースでダイビングツアーに参加するゲスト全員が受講することになっています。講義は約1時間あります。「ボートは9時半ぐらいなので、そのころまた来てください」ということなので、ウェイトとウェイトベルトを頼んで、一度部屋に帰りました。

 部屋でちょっとくつろいだら今日のランチを買いにホテル前のスーパーに買いだしに行きました。

  ランチは何にしようかなぁ...なんて悩んだりはしません、もう決まってるんです。先ずは冷蔵庫からパックのジュース(大体¢65〜¢69)を取り、サンドイッチなどを作ってるコーナーがあるのでそこでハム&エッグサンド($1.69)を購入。もし在庫が無くてもオーダーすればすぐにその場で作ってくれますし、他にホットケーキ2枚+スクランブルエッグ+ソーセージのセットなどもあるので軽いランチにはぴったりです。

 ランチを持って、9時半前にショップへ到着。ボートはマンティー号で機材は既にボートに積まれていました。

  ショップの2階に上がって置いておいたカメラを取ってきて、ボートのクーラーボックスにランチを入れて後はコースの受講が終わるのを待つだけ。

  待っている間先週から来ているYさんとお話、なんとマジュロは初めてで5月末までの期間でダイブマスターまで取得すると言うこと。いやぁ、うらやましいなぁ...1月以上もこんな素晴らしい海で過ごせるなんて。最近の天気やどこのポイントに入ったとかお話をしてると、先にセッティングしましょうかと剛さんに声をかけられたので、ボートの上でセッティング。今日明日はゲスト6名でファンダイブだそうだ。

  セッティングも終わり時間があったので、今回初登場の一眼デジカメ「ニコン D70」に「シグマ 12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM」の超広角レンズをセットして試し撮り。ん〜まずまずの天気だしレンズのワイド感が楽しい。

  銀塩一眼ニコンF90Xと一眼デジカメFinepix S1Proでは17-35mmの広角レンズを使っていたけど一眼デジにセットすると所詮25-52mmの広角レンズ。

  今回の12mmの画角は銀塩で18mm相当なのでやっと超ワイド〜って感じで撮ってて楽しいです。それに初めての超音波モーター駆動のレンズなのでフォーカスも早くてスムーズ、ちょっとでかくて重くて存在感たっぷりですが快適なので今後はこれが常用レンズですね。
 ただ一つ問題なのがこのレンズ、花形フードは固定でフィルターが付けられないということ。パコっと被せるレンズキャップ(筒+キャップ)には82mm径のフィルターが付くという構造ですが超広角なのでそこにフィルター付けると12mmの位置では蹴られます。

←ストラップは本体に付属のものは、しょぼいしレンズが重いのも考慮してワイドストラップに交換済み。 何気にストラップの端の処理は昔からニコン巻き(あってる?)です。端が内側に巻き込まれてるので顔に当たってチクチクしたり邪魔にならないのでお勧めです。

  アイピースは、昔祖父にもらったニコンFフォトミックTnに付いてて、これが無くてはならないほど自分にとっては重要かつ快適なゴムの大きいアイピースに交換してます。D70ですとアイピースアダプター(\200)+FAアイピース(\900)が取り付けれます。

 記録メディアは4GBのマイクロドライブ。普通に買うと6万ぐらいしますが、CREATIVE NOMAD MuVo2というMP3プレーヤー(実売\27,000程)の中には4GBのマイクロドライブが入っており、それを分解して取り出して利用。RAW+BASICモードでバシバシ1000枚ほど撮れちゃいます。
 さて、話を戻しまして、写真も撮ってしばし待つと講習を終えた方々が続々とボートに乗り込みセッティング。今日のガイドは剛さん。全員のセッティング忘れ物を確認してボートは出港。まずはNo2のポイントへ向かうことにしました。


ダイブNo:130 ポイント名:No4
潜水開始:10:53 潜水終了:11:49 潜水時間:56分 最大深度:18.9m 平均深度:7.3m
気温:30℃ 水温:28℃ 天候:晴れ時々曇り 透明度:15〜m

 予定していたポイントNo2までは大体30分ぐらい、天気はマズマズなんだけど、風が強くインリーフでも流れがあり海況が悪そう。ということでポイント変更でNo4へ行きました。(初日や初めての方が居るのでチェックダイブが出来る場所ということですね)

  No2やNo4はマジュロ環礁の唯一のチャネルがあるカロリン島から数えて2番目4番目ということです。もちろん島に現地の名前は付いてるのですが難しいので一番目はカロリン島、2番目はNo2...と言った感じでポイント名になっています。
  ポイントに付くとアンカリングをしてポイントの説明。機材の準備前には冷たい水(減圧症の予防)を配ってくれます。各自自分の機材を背負ってバックロールでエントリー。水底集合です。

  今回の水中撮影機材はオリンパスのデジカメC-5060WZに同ハウジングのPT-020。ストロボはINONのD180を2灯をアームに取り付け、更に同社のワイコンUWL-100とマクロレンズUCL-165M67を3枚装備、更にUKのLIGHT CANON 100 HIDというHIDバルブのライトをクイックシューに取り付けているというウルトラヘビーなシステムです。

  さて水底に着いてまずはチェックで撮影。ストロボの設定とかカメラの設定とか陸上で考えて合わせてはいるけどなかなかバッチリいかないんですよね。

 ん〜  でも帰ってきましたぁぁ!!って感じ。この珊瑚たちと魚たちに会いに来たんだよ〜!!って叫びたかったです。
 皆さんもエントリーしてきて白い砂地に点在する珊瑚の根を各々観察。

 カメラを持ってる方も多いのでちょっとした根でも撮影会です。
 ちょっと薄濁りなのが残念だけど、珊瑚も魚も綺麗で元気です!
 なんか目の後の線が変わってるダテハゼだなぁと思って撮ったのだけど、調べたらマスクドシュリンプゴビーなのかな?ダテハゼの仲間なんだけど、和名はないみたいです。

  ん、ストロボちゃんと当たってないし...。
 浅場なら探さなくても沢山居るスズメダイのマジュロスズメダイです。そうこのスズメダイは去年までは未確認スズメダイや黄色いスズメダイだったのですが、今年の2月に新種として認定されました。

  学名はなんと「Pomacentrus Yoshii」です!そうマーシャルズダイブアドベンチャー代表の吉居さんの名前が学名に付いてます。

  英名は「Majuro Damsel 」 、ハワイのビショップ博物館のジョン・ランドール博士とスズメダイ研究の権威ジェリー・アレン博士が新種と認定し、吉居さんがマジュロの海のパイオニアであり、一番初めに「この魚なんですか?」と問合せをした人だからこの名前が付いたそうです。

 ん 〜 なんとも凄い話ですが。言われなければ誰も見向きもしないほど、たぁ〜くさん居ます。実際去年の8月に行った時は気にもしてませんでしたが、マーシャル諸島の固有種ということで遠路マーシャルまで来ないと見れないのは確かです。
 砂地を大きなサンゴの根のほうに進み、その珊瑚をぐるりと周る感じで深場へ行きました。ちょっと濁りがあって遠くまで見渡せないのが残念です。
 ここのサンゴの根はサオトメシコロサンゴという舞茸のような珊瑚がびっしりと群生しています。こんなに群生しているのはかなり珍しい光景と言う話です。
 たまにカスミアジも回遊してきて楽しいです。
 そしてここのお目当てはマーシャル諸島固有スリーバンデッドアネモネフィッシュですが、「顔黒三本線クマノミ」と呼ばれているようにここの固体は体の色が真っ黒になってます。

  特に日焼けしたわけではない!のに同じように黒い固体ばかりが集まってます。
 こちらは普通の綺麗なオレンジのスリーバンデッドアネモネフィッシュです。断然こちらの方が綺麗で人気がありますね。イソギンチャクもやっぱりタマイタダキイソギンチャクに居るほうが一層可愛く見えます。

  ただ黒い固体はそれなりに珍しいので見る価値アリです。
 そしてまたまた固有種のマジュロスズメダイです。去年は全然と言っていいほど撮ってないのに、今回は新種と言うことでバシバシ撮っております。
 浅場の珊瑚は天気がいいと撮っても綺麗です。波の波紋がキラキラと光ってそれはそれは幻想的な世界になります。

  そしてひとつひとつのテーブルサンゴも競争の果てこんな風に凄い形に成長してたりと、人の手が入ってない自然な姿がまた素晴らしいです。
 デハスズメダイミスジリュウキュウスズメダイは、い〜っぱい群れてて見てて飽きないですよ〜。どこもかしこもカラフル熱帯魚の水族館みたいです。

 さてマジュロ1本目なのに約1時間のロングダイブを満喫してエキジット。
 ランチはポイント近くに停泊したまま食べました。ちょっと雲が出てきちゃいましたね〜。


ダイブNo:131 ポイント名:マウンテン
潜水開始:13:20 潜水終了:14:02 潜水時間:42分 最大深度:21.0m 平均深度:11.8m
気温:30℃ 水温:28℃ 天候:晴れ 透明度:15〜m

 さて二本目はマウンテンというポイント。

 ここに入るのは初めてですが、大きな根の周りをぐるっと周るというインリーフのポイントです。

 これが今回のお目当てのミクロネシア固有のイエローバンドラスというベラです。黄色いスジがはっきり見えますよね。

 ん〜このポイントは根の周りを周って魚を見るだけで個人的にあんまし楽しくないので、サンゴの周りをじっくり観察して周ってると居ました!

  なかなかマジュロではじっくりウミウシを探したことがなかった(というかサンゴだらけで居そうな場所がかなり限られている)のですが居ました。

  これは判断が微妙なところですが、体長2センチちょっとのエリザベスウミウシでしょうか。
 浅いところでは、黄色いヒレが撮っても綺麗なウメイロモドキも回遊してきて楽しいです。
 ホンソメワケベラにクリーニングされている、ちっちゃいマジュロスズメダイ
 ここのサンゴの根の上の方はこんなニョキニョキサンゴがいっぱいです。

  あっ写真には撮れてないですが、深場にはナンヨウツバメウオが居ました。ナンヨウツバメウオは結構マジュロではレアだそうで、見れればラッキーという剛さんの話なので、ラッキーでした!?
 2本終わって港へ戻ります。天気は...かなり雲が多くなってきてイマイチです。


 港へ戻って手荷物だけもってボートを下船。機材などはスタッフが機材庫に運んでくれてます。ちなみにマジュロでは水は貴重なので毎回機材を洗ったりといった贅沢な使い方は出来ません。もちろん最終日は洗うのですが、翌日も潜るのであれば全くもって問題無しです。

 カメラはカメラ専用の塩抜き用のタライを用意してくれますので、そちらで存分に塩抜きできますので御安心を。

  ということでカメラの塩抜きをしながら一服。ぼーっと海を眺めるのもいいものですねっ。 ログ付けは4時からということでホテルの部屋に帰ってシャワーを浴びて...デジカメのデータをノートパソコンに移し、またショップで一仕事です。

 昨晩に続きショップのネットワーク構築とパソコンの修理。

 ログ付けの時間になったら、今日のメンバーが続々と集まってきてテーブルを囲んでログ付け。みなさん図鑑を見ながら2本分のデータをログブックに書きガイドの剛さんのサインを最後にもらって終わり。

  この後も黙々とパソコンを前に作業です。7時過ぎにホテルのタイドテーブルレストランでダブルベーコンチーズバーが$6.75とグラスで白ワイン$4.00を頂き満腹に。いやぁハンバーガーはアメリカンスタイル、フレンチフライもたっぷりで美味しいです。ただタイドテーブルレストランで昨年と一つだけ変わったところが、それは、去年は喫煙席と禁煙席があったのですが、今回は全席禁煙に!灰皿を貰おうとオーダーしたらタバコは外だということで、レストラン専用のスモーキングスペースが見晴らしのいい2階部分に新設されておりました。

  ホテルでの食事はルームチャージ可能なのでチェックしてもらう時に部屋番号を注げてサインをして終わり。食事も済んで9時ごろにまたショップに行って作業の続き。結局12時近くまで作業をして部屋に戻って明日の準備をして就寝。

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