マーシャル諸島 マジュロの旅3(環礁の島)
マーシャル諸島は29個の環礁で出来ています。
環礁(atoll)は幅数十から数百メートルの楕円形の細長い珊瑚礁です。そして環礁の中央部は礁湖(ラグーン)があります。
では、どのようにして環礁は出来たのでしょうか?突然リング状の島が出来たわけではありません。長い年月をかけて形成された、環礁の成り立ちを解説しましょう。
・環礁の形成過程
先ず、サンゴ礁とは造礁サンゴと呼ばれる動物の作る、石灰質の骨格が積み重なって出来た海岸の地形です。
そして、サンゴ礁の形は三つに分類されます。
・海岸沿いに形成される裾礁(きょしょう)
・海岸から距離を置いて並走する堡礁(ほしょう)
・中央に島がなく、サンゴ礁のみが環状になる環礁(かんしょう)
です。
これらの形を、一つの発展段階であると考えたのが、ダーウィンが1842年に発表した「沈降説」です。
第一段階:火山の噴火によって島が出来る。その島の海岸に造礁サンゴが定着し、発達すれば裾礁が出来る。
第二段階:島がゆっくり沈降するにしたがって、サンゴ礁は次第に上方に成長する。島本体の海岸線は縮小するものの、周囲のサンゴ礁はそのままの位置や形を保ったまま成長し、島本体とある程度距離を置いて島を取り巻く堡礁となる。
第三段階:さらに島が沈降し、海面から没してしまうと、海面にはサンゴ礁の環が残る。これが環礁となる。
この説が証明されたのは、1952年。核兵器実験に際してビキニ島とエニウェトク島で行われたボーリング調査で、1400mの深さから玄武岩層が採掘された=そこまでサンゴ層だったということです。
もう一つ、重要な点は、なぜ島が沈降するか。それは、プレートテクトニクスの考えで、最近、東海地震などでフィリピン海プレートがとか、太平洋プレートがという言葉を良く聞くのでご存知だと思いますが、海洋プレートは海嶺などでマントルから作られ、水平に移動して海溝の部分で大陸プレートの下へもぐりこんで行くとされています。
海洋プレート上に島ができるのは、火山が発生するホットスポット(無線LANのポイントではないですよ)から噴出したマグマが元で、プレートが移動するにしたがって、火山活動も収束し、海底も深くなって行くので島が沈降すると考えられています。
堡礁の代表例:ポナペ(ポンペイ)の海岸線。
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コメント
ほほぉぉ〜〜〜なるほど。。
そうなんだぁ〜〜〜
ぴぃ〜さん やっぱ凄い。。!!
ドンドン調子に乗ってください(笑)
どんどん期待してます!
はい、ドンドン広めます。。
もう気分はマジュロです(^^♪(笑)
投稿者: そると。 | 2006年06月08日 00:48
「環礁の形成過程」のアニメーション作るのに時間かかったぁ...。
一応ネタは前々から考えていたので、一気に作れるかどうかは?ですが、熱が冷めないうちに頑張ります。
投稿者: ぴぃ | 2006年06月08日 02:03